総務広報委員会<基本方針> 

2019年に初めて新型コロナウイルスが発見され、世界的大流行から2年が経過しようとしています。国内でも第一波から始まった感染流行も第五波まで続き、未だに第六波への警戒と懸念が人々の心の中から拭いきれずにいます。一方でワクチン接種や新薬の開発など突破口としての材料も拡がり、ウイルスに打ち克ってきた人類の正念場がこれからも続こうとしています。

そのような中で、日向青年会議所は本年で60周年を迎えることになります。

「奉仕・修練・友情」の志を持って集まった偉大な先輩方、その志を継承し、そこに共感し集まった各世代の先輩方、そうして積み上げてきた60年に及ぶ活動があってこそ、現在の日向青年会議所が存在できているのだと考えられます。

しかし、我々の世代では会員減少という大きな課題に直面しています。日本社会全体で少子高齢化が進み、特に生産人口の減少も進んできています。会員減少が少なからずその影響を受けているとも考えられますが、その影響は日向青年会議所の存続にも関わってきます。また存続だけに限らず、活動縮小や組織の醸成、会員のモチベーション低下などにも繋がりかねない由々しき事態であると考えられます。

そういった背景から本年度スローガン「温故知新」の下にこれまで継承されてきたバトンを次世代へ繋ぐため、当委員会では会員拡大を重要な課題と位置づけると共にJAYCEEの3信条と事業を融合させた活動を展開して参ります。

 

 

         ビジネス研修~「地域経済への奉仕」~

 持続可能なまちづくりを推進していく上で、地域社会の発展には地域経済の活性化が必要だと考えています。人の成長、経営者の成長、企業の成長、それぞれの歯車が嚙み合うことが地域社会と経済の発展に大きく寄与すると考えられます。

そのような観点から日向青年会議所は地域の社会と経済に寄与すべき人財が集う団体だと位置づけられます。日向青年会議所を育んできた先輩方は地域経済へ寄与すると共にビジネスリーダーとしても大きな役割と貢献を果たしてきました。そういった方々から学びを得ることはとても貴重で自身の成長に不可欠だと考えられます。

当委員会では社業およびビジネスマンとしての成長もJC活動の一環と考え、OB・OGや地元企業のリーダーから学ぶ機会を創出する内部向けの事業を展開していきます。それが持続可能なまちづくりを支える地域活性化のモデル事業となるよう60周年を迎えた日向青年会議所が地域社会に示していきます。

 

 

        家族ふれあい事業~「家族への奉仕」~

 私たちがJC活動を行う裏側にはいつも家族の存在があります。家族の理解や協力があってこそ、地域社会への貢献活動を実現することができます。JC活動を通して地域社会の人々を笑顔にする、その時に家族を笑顔にすることも欠かしてはなりません。

家族に対して感謝とホスピタリティー精神を持つこと。それは家族への「奉仕」の精神を持つこと。当委員会では家族を顧みる時間や家族を含めた活動がこれからの日向青年会議所には必要だと考えます。会員もそうですが、その家族が笑顔になれる事業の実現を通して、JC活動に対する家族満足度(Family-Satisfaction)を向上させていきます。

 

          例会の運営~「仲間との修練」~

 入会から現在に至る過程の中で例会はJCの基本であると学んできました。また新しい学びや気づきを与えてくれる場でもあります。

本年度は例会を「修練」の場と結び付けて運営していきます。コロナ禍の影響はあるものの2021年度例会の出席率は83%でした。一見高いように見えますが、出席者はいつも同じ顔ぶれのように感じています。また、組織の大多数は在籍5年未満の会員で構成されており、組織内部の醸成も必要だと考えられます。

 当委員会では例会の出席率の向上を目指した活動としてコロナ禍の本年度と同様にZOOMを活用したハイブリッドでの開催を継続して参ります。それに加え、参加が遠のいている仲間へのアプローチも欠かさず、より参加しやすい環境や開催方法を模索して参ります。

また本年度例会から以前行われていた会員によるスピーチの時間を設け、主に5年未満の在籍者の人財育成とリーダーシップ養成を目的とした活動を取り入れていきます。人前で話をすること、自分自身を知ってもらうこと、社業を知ってもらいビジネスマンとして切磋琢磨できるなど、多角的な効果が期待でき、仲間同士の結びつきが強くなり、それが会員の成長に繋がると考えられます。  

本年度はそれぞれの会員が「理想」と考える例会を目指す試金石となるよう運営して参ります。

 

          会員拡大~「新たな仲間との友情」~

 私たちは「奉仕・修練・友情」の志を持つ仲間たちで構成され、日向青年会議所に熱い想いを持って集まっています。その想いを組織内部だけで留めずに、外部へ発信し、行動していくことが重要になってくると考えます。

「JC活動は大変だ。」、「私にはJC活動は無理だ。」と言った意見を外部から聞くことがあります。JC活動のポジティブな側面が市民に伝わっていないのではないかと考えられます。熱い想いと高い志を持った人財がこの日向市にはまだまだ溢れていると思います。会員それぞれがJC活動に励む「熱い想い」、行動に移す「行動力」が日向青年会議所の会員拡大に繋がると信じています。そのためには日向青年会議所の活動を多くの人に知っていただく機会を創出しなければなりません。HP(ホームページ)やSNS、市の広報誌等と連携して活動内容を知らせていくのはもちろんのこと、シニア会員を訪ねていくことも会員拡大に繋がる方法の一つとして実践していきます。これまでも同じような課題や問題を抱えて行き詰まった経験もあると思います。そこでどのように解決してきたのかを先輩方から学び、今の日向青年会議所へ反映し、会員一丸となって会員拡大に向けて行動を起こしていくことを推進していきます。

本年度はJC活動を通して様々な人に出会い、私たちの熱い想いを伝え、そこに共感していただき、日向青年会議所がどうあるべきか、未来を語り合える新しい仲間を探し出すことで、会員拡大に繋げていきます。

 

事業計画

・ビジネス研修

・家族のふれあい事業

・例会の運営

・会員拡大の積極的推進

・60周年事業への積極的参画      

 

 

一般社団法人日向青年会議所 総務広報委員会 委員長 髙田一徹